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BELSの取得には、「審査費用」と「省エネ計算代行費用」の2種類の費用が必要になります。
審査費用は民間検査機関に支払う費用のため、必ず必要になる費用です。
一方、省エネ計算の代行費用は、自分で申請を行えば費用はかかりません。
申請代行を行う場合には代行業者に支払う費用が必要になります。
BELSの計算・申請は非常に煩雑な業務となるため、自分で行うのが難しく、
申請代行会社に委託する人が多数です。
BELSの取得時の費用
BELSの取得にかかる費用は具体的にいくらなのでしょうか?
- 審査費用:民間検査機関に支払う費用
- 省エネ計算代行費用:省エネ計算代行会社に支払う費用
これらの費用には一定の金額はありません。
対応する会社によっても金額が異なりますし、申請する建築物の規模にもよります。
民間検査機関の審査費用とは
BELSの審査は、一般社団法人住宅性能評価・表示協会の登録機関となっている、
民間の検査会社が行います。
地域ごとに民間の検査機関が登録されています。
会社により費用が異なり、申請用途や規模により審査費用は異なります。
一戸建て住宅であれば数万円から、
集合住宅であれば十数万円から数十万円の費用であることが一般的です。
また、非住宅の場合は、評価手法により金額が大きく異なります。
費用感としては、集合住宅と同様で十数万円から数十万円が一般的な金額です。
BELSの2種類の評価手法で、費用が異なる
BELS申請には「省エネ適合性判定」がベースとなります。
非住宅の評価手法には「モデル建物法」と「標準入力法」の2種類があります。
どちらの評価手法を選択するかにより、費用や作業工数、
認証の評価も変わってくるので慎重に検討することが必要です。
モデル建物法とは
「モデル建物法」はBELS申請で多く採用されている評価手法です。
モデル建物法は、入力項目が簡素化され申請も審査も省力化されており、
新築の場合の計画変更の場合でも対応が容易です。
ただし対応が容易であるため、保守的(不利)な評価がされる傾向があります。
申請費用、審査費用ともに安価で作業時間も短くて済むといった特徴があるため、
モデル建物法を選択する人が多数です。
標準入力法とは
標準入力法とは主に非住宅建物の評価手法です。
より高いBELS評価を得たい場合に有効です。
モデル建築法に比べ、各居室の情報を入力する必要があるため、手間が2倍程度かかります。
その分正確な評価を出すことができるため、
BELS評価はモデル建築法よりも1〜2割程度良くなる傾向があります。
入力項目や確認対象部分が増加するので、
審査機関による完了検査の項目も増え、申請費用も検査費用も割高となります。
計算が複雑な標準入力法に対応していない申請代行会社もあるので
事前に問い合わせることが費用です。
建築物ごとにBELSの代行費用は異なる
建築物ごとのBELSの費用は、
主に住宅建物か非住宅建物かにより、代行費用が変わってきます。
住宅建物では部屋数によって費用が高くなり、
マンションでは間取りやタイプによって費用が高くなります。
特に特殊な設備や屋根断熱などがある非住宅の場合は、
費用がより高くなるため注意が必要です。