BELSは住宅・非住宅の省エネ性能を客観的に評価・表示できる制度です。取得することでお客様へのアピールポイントとして活用できます。申請手続きの手間を省きたいときは申請代行を利用しましょう。
BELSの評価基準や取得するメリット
近年、省エネに対する関心が高まっており、建築業界にもその影響がもたらされています。競合他社との差別化を図りつつ、お客様に高性能な住宅を提供したい場合、省エネ性能を表示することがポイントです。こちらでは、建築物の省エネ性能を評価する制度「BELS」についてご紹介いたします。
BELS(ベルス)とは?
BELS(Building-Housing Energy-efficiency Labeling system)は、建築物の省エネ性能を表示する第三者認証制度です。建築物の省エネ性能表示のガイドラインに基づいて2014年に運用がスタートしました。住宅・非住宅を問わず、すべての建築物の省エネ性能を適切かつ適確に評価・表示できます。その際、「☆」の数で5段階にランク分けされます。
評価基準
BELSは建築物省エネ法に基づいた制度のため、一次エネルギー消費量を評価の指標に用います。星数はBEI値をもとに判断します。
住宅 | 非住宅用途1 | 非住宅用途2 | |
---|---|---|---|
☆☆☆☆☆ (誘導基準) | 0.8 | 0.6 | 0.7 |
☆☆☆☆ | 0.85 | 0.7 | 0.75 |
☆☆☆ | 0.9 | 0.8 | 0.8 |
☆☆ (省エネ基準) | 1.0 | 1.0 | 1.0 |
☆ (既存のみ) | 1.1 | 1.1 | 1.1 |
※非住宅用途1:事務所・学校・工場など
非住宅用途2:ホテル・病院・百貨店・飲食店・集会所など
BELSのメリット
BELSを取得した場合のメリットとして、以下のようなものが挙げられます。
・評価がわかりやすい
先述したようにBELSは省エネ性能を☆1~☆5で表示するため、評価結果が一目で判断しやすいです。省エネ性能に関する知識がないお客様も理解しやすく、さらに設計事務所・工務店側もBELSについての説明がしやすいなど、双方にメリットがあるのです。
・信頼性が高い
BELSは主観によるものではなく、建築物省エネ法に準じて第三者機関が客観的に評価し、合理的な数値で結果を表示します。そのため、お客様に信頼性の高さをアピールすることができます。
・補助金制度の申請が可能
住宅の購入や建築には大きなコストがかかるため、「少しでも金銭的な負担を減らしたい」と考えるお客様は多くいらっしゃいます。その場合に活用したいのが補助金制度です。例えば、ZEH住宅の補助金制度は申請条件としてBELSの認定を受けていることも含まれます。補助金の交付によってコストを軽減できるだけでなく、ZEHマークやゼロエネ相当の表示が可能です。より高い省エネ性能をお客様へアピールできます。
BELSの申請は省エネ適合判定などと同じく、手間がかかるケースも少なくありません。特にこれまで提出経験などがない場合、手続きに関して疑問や悩みが出る可能性も考えられます。専門家に代行依頼することで、スムーズな申請が可能です。申請手続きのほか、一次エネルギー消費量計算や許容応力度計算なども併せて依頼しましょう。