一般財団法人ベターリビング

審査機関である一般財団法人ベターリビングの、「概要」「活動エリア」「事業所一覧」「事業内容」をまとめました。

概要

一般財団法人ベターリビングは、住宅や建築物の安全性、品質、環境性能を第三者の立場から審査・評価する機関です。1973年、国民の住生活水準の向上に寄与することを目的に、当時の建設省から認可を受けた「財団法人住宅部品開発センター」として設立されました。翌年から優良住宅部品の評価に携わり、1988年に現在の名称へ変更、2011年に一般財団法人へ移行しています。

現在は、品質や性能、アフターサービスに優れた住宅部品を認定する「BL部品認定制度」をはじめ、建築確認、中間・完了検査、住宅性能評価、構造計算適合性判定、省エネ適合性判定、BELS、CASBEEなどの審査を実施しています。さらに、つくば建築試験研究センターでは建築材料や構造、防耐火、音響、設備、地盤などの試験・評価を行い、ISOマネジメントシステムの審査登録や住宅・建築分野の調査研究にも対応しています。設計、施工、部品、材料の各段階を幅広く支える、総合的な住宅・建築関連の基準認証機関です。

エリア

東京都
つくば
名古屋事務所
大阪

本社

本部は、東京都千代田区富士見2丁目7番2号、ステージビルディング4階・6階・7階にあります。JR飯田橋駅西口改札、または地下鉄飯田橋駅A4出口から徒歩約2分の場所です。

本部には、住宅部品・関連事業推進本部、住宅・建築評価センター、システム審査登録センター、サステナブル居住研究センターなどが置かれています。BL部品認定、建築確認、住宅性能評価、省エネ関連審査、構造計算適合性判定、ISO審査登録、調査研究など、同財団の主要業務を担う中心拠点です。

事業所一覧

一般財団法人ベターリビングの公式サイトでは、東京都の本部、つくば建築試験研究センター、名古屋事務所、大阪構造判定室が案内されています。名古屋事務所は、構造計算適合性判定を行う拠点と、建築材料などの試験を行う名古屋ラボに分かれています。

つくば建築試験研究センター
つくば建築試験研究センターは、茨城県つくば市立原2番地にあります。1981年に住宅部品を中心とした性能試験場として開設され、その後、建築物や住宅部品に関する試験・研究機能を拡充してきました。

構造、材料・施工、環境・設備、室内環境、音響、防耐火、基礎・地盤などの性能試験を行うほか、構造方法などの性能評価、建設技術審査証明、地盤改良・杭基礎の品質評価などにも対応しています。

名古屋構造判定室
名古屋構造判定室は、愛知県名古屋市中区栄4丁目3番26号、昭和ビル2階にあります。地下鉄東山線・名城線の栄駅から徒歩約3分です。

主に建築基準法に基づく構造計算適合性判定を行う拠点で、本部や大阪構造判定室と連携しながら、対応する業務区域の建築物について構造計算の適合性を確認しています。

名古屋試験分室・名古屋ラボ
名古屋試験分室は「名古屋ラボ」とも呼ばれ、愛知県名古屋市緑区亀が洞1丁目101番地にあります。地下鉄桜通線の徳重駅から徒歩約6分です。

コンクリートやセメントなどの無機材料に関する強度試験をはじめ、建築材料の性能確認を行っています。コンクリートの圧縮強度試験については、試験所の技術能力に関する国際規格に対応した試験報告書の発行にも対応しています。

大阪構造判定室
大阪構造判定室は、大阪府大阪市中央区本町2丁目6番8号、センバ・セントラルビル5階にあります。2024年7月に開設され、構造計算適合性判定業務を行っています。

大阪府の案件については、判定を必要とするすべての建築物を対象としており、このほかにも指定された都府県や条件に該当する建築物の構造計算適合性判定に対応しています。

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取扱業務/業務内容

優良住宅部品・BL部品の認定
ベターリビングを代表する業務が、優良住宅部品、通称「BL部品」の認定です。BLは「Better Living」の頭文字で、品質、性能、アフターサービスなどに優れた住宅部品を認定し、その普及を図る制度です。
認定の対象には、住宅を構成する躯体、内外装、建築設備などの工場生産部品が含まれます。認定された製品にはBLマークが表示され、瑕疵保証と損害賠償の両面を対象とするBL保険が付帯します。施工上の瑕疵による賠償も一定の範囲で対象となる点が特徴です。

また、通常の品質や性能に加えて、環境負荷の低減、高齢者や障害者への配慮、防災、防犯、子育て支援など、社会的な課題の解決に貢献する住宅部品については「社会貢献優良住宅部品・BL-bs部品」として認定しています。

建築確認検査
ベターリビングは、2002年8月に国土交通大臣から指定確認検査機関の指定を受け、建築基準法に基づく確認審査、中間検査、完了検査、仮使用認定を行っています。2025年4月からは、国や地方公共団体などが建築主となる計画通知案件の取扱いも開始しています。
業務区域は日本全域で、すべての建築物、建築設備、工作物が対象です。一定の条件を満たすルート2の構造計算については、構造計算適合性判定を対象外とする審査にも対応しています。電子申請については、事前相談後に個別の申請方法が案内されます。

住宅性能評価
住宅品確法に基づき、住宅の性能を国が定めた共通の基準で評価します。設計図書の内容を評価する設計住宅性能評価と、工事中や完成時の現場検査を含む建設住宅性能評価に対応しています。

耐震性、劣化対策、維持管理・更新への配慮、省エネルギー性能、空気環境、光・視環境、防犯など、住宅の性能を項目ごとに確認します。設計者や施工者とは異なる第三者が評価することで、住宅の性能を客観的に示すことができます。

長期優良住宅の確認
長期優良住宅の認定に必要となる、長期使用構造等への適合性を確認します。劣化対策、耐震性、省エネルギー性能、維持管理の容易性など、住宅を長期間良好な状態で使用するための基準を審査します。

住宅性能評価と重複する審査項目や図書が多いため、住宅性能評価や建築確認とあわせて申請することで、提出図書を兼用できる場合があります。

構造計算適合性判定
一定規模以上の建築物などについて、構造計算が建築基準法で定める基準に適合しているかを専門的に判定します。

本部、名古屋構造判定室、大阪構造判定室で業務を行っており、建築地や建築物の規模、計算方法などによって申請できる拠点が異なります。東京都、神奈川県、愛知県、大阪府などのほか、指定された都府県を業務区域としています。

法令上の構造計算適合性判定に加えて、通常は適判の対象とならない建築物の任意判定、構造図書のピアレビューやピアチェックにも対応しています。

省エネ適合性判定
登録建築物エネルギー消費性能判定機関として、建築物省エネ法に基づく省エネ適合性判定を行っています。

業務区域は日本全域で、新築などを行う住宅、非住宅建築物、住宅と非住宅の複合建築物が対象です。外皮性能、一次エネルギー消費量、設備仕様などについて、計算書と設計図書の整合性を確認します。

建築確認と省エネ適合性判定を同じ機関へ申請できるため、確認申請図書と省エネ計算書の不整合を管理しやすい点も特徴です。

BELS評価
BELSは、住宅や非住宅建築物の省エネルギー性能を第三者機関が評価し、評価書を交付する制度です。

ベターリビングでは、国の表示告示やガイドライン、住宅性能評価・表示協会が定める業務方法書に基づいてBELS評価を行っています。建物の販売や賃貸、ZEH・ZEB関連事業、補助制度などで、省エネルギー性能を客観的に表示する際に利用されます。

CASBEE評価認証
建築物の環境性能を総合的に評価するCASBEEについて、第三者認証を行っています。

取扱業務には、CASBEE建築、CASBEE戸建、CASBEE不動産、CASBEEウェルネスオフィスの評価認証があります。省エネルギー性能だけでなく、室内環境、資源利用、周辺環境への配慮、利用者の健康や快適性などを含めて評価します。

低炭素建築物・性能向上計画認定の技術的審査
低炭素建築物新築等計画や、建築物省エネ法に基づく性能向上計画認定について、行政庁への認定申請前に技術的な審査を行います。

設計された建築物が、それぞれの制度で定める外皮性能、一次エネルギー消費性能、低炭素化対策などの基準に適合しているかを確認します。

東京ゼロエミ住宅認証
東京都内に新築される住宅について、東京ゼロエミ住宅の認証審査を行っています。

住宅の断熱性能、省エネルギー性能、設備仕様などが東京都の定める基準に適合しているかを確認し、助成制度などの利用に必要となる認証書を交付します。

フラット35などの適合証明
住宅金融支援機構の住宅ローン「フラット35」などを利用する住宅について、同機構が定める技術基準への適合性を確認します。

設計図書の審査や現場検査を行い、基準に適合している場合に適合証明書を交付します。住宅性能評価や建築確認とあわせて相談できるため、複数の手続きで使用する図書を整理しやすくなります。

住宅瑕疵担保責任保険に関する業務
新築住宅や既存住宅、リフォーム工事などを対象とする住宅瑕疵担保責任保険について、保険法人と連携した申込みの取次ぎや現場検査などを行っています。

基礎配筋、構造部分、防水部分などを施工段階で確認し、保険の引受けに必要となる検査を実施します。ベターリビング自体が住宅瑕疵担保責任保険法人として保険を提供するのではなく、保険法人に関係する検査や手続きを担う立場です。

建築材料・構造・防耐火などの性能試験
つくば建築試験研究センターでは、住宅部品や建築材料に関する幅広い性能試験を実施しています。

主な試験分野は、構造、材料・施工、室内環境、音響、設備、防耐火、基礎構造、地盤、コンクリートなどです。メーカーが開発した新しい材料や工法の性能確認、国土交通大臣認定に必要な性能評価試験、品質管理のための試験などに利用されています。

建設技術の評定・証明・評価
新しい建設技術や工法について、専門家による審査を行い、技術の性能や適用範囲を評定・証明します。

構造方法などの認定に係る性能評価、建設技術審査証明、地盤改良・杭基礎の品質評価、地盤の液状化対策に関する審査などを行っています。第三者による評価結果は、新技術の普及や設計への採用を検討する際の技術資料として活用されます。

型式適合認定・製造者認証
規格化された住宅や建築設備、建築材料などについて、一定の型式が建築基準法上の基準に適合しているかを審査する型式適合認定を行っています。

また、認定された型式を継続的に適切な品質で製造できる体制を備えているかを確認する、型式部材等製造者認証にも対応しています。住宅型式性能認定や特別評価方法認定に必要な試験業務も取り扱っています。

ISOマネジメントシステムの審査登録
システム審査登録センターでは、企業や組織のマネジメントシステムについて、国際規格への適合性を審査・登録しています。

取扱規格には、品質マネジメントシステムのISO 9001、環境マネジメントシステムのISO 14001、情報セキュリティのISO/IEC 27001、プライバシー情報管理のISO/IEC 27701、クラウドセキュリティのISO/IEC 27017、労働安全衛生のISO 45001があります。

住宅・住環境に関する調査研究
サステナブル居住研究センターでは、持続可能な住宅、住宅ストック、省エネルギー、居住者の健康、温熱環境、高齢社会など、住生活に関する調査研究を行っています。

国や地方公共団体、民間企業、関係団体などからの受託研究にも対応し、研究成果の公表や技術情報の普及を進めています。

住宅部品と住宅履歴の情報管理
住宅用火災警報器、照明器具、給水ポンプシステムなどの住宅部品について、製造、設置、交換などの履歴を管理するトレーサビリティシステムを提供しています。

また、住宅の設計図書、点検記録、修繕記録、売買に関する情報などを長期間保管する住宅履歴情報管理支援サービスも行っています。住宅を適切に維持管理し、将来の修繕やリフォーム、売買時に必要な情報を確認できるよう支援するサービスです。

確認検査だけにとどまらない総合的な第三者機関
一般財団法人ベターリビングの特徴は、建築確認や住宅性能評価だけでなく、住宅部品の認定、建築材料の性能試験、構造計算適合性判定、省エネルギー評価、ISO審査、調査研究まで幅広く取り扱っている点です。

住宅部品の開発・認定から、建築物の設計審査、施工段階の検査、完成後の性能表示、住宅履歴の保管まで、住宅や建築物のライフサイクル全体に関係する業務を展開しています。一般的な指定確認検査機関というよりも、住宅・建築分野の試験、評価、認証、研究を総合的に行う専門機関と表現すると分かりやすいでしょう。

ホームページ

https://www.cbl.or.jp/

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