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住宅の「省エネ性能」が資産価値を左右する時代へ
2025年以降、省エネ基準への適合がすべての新築住宅に義務化されるなど、住宅業界では「省エネ性能」が住宅評価の中心となりつつあります。その中でも注目されるのが、高断熱・高気密住宅。快適性や光熱費削減といった居住者メリットに加え、「資産価値の維持」「リセール価格の高さ」といった経済的メリットが明らかになってきました。本記事では、高断熱・高気密住宅の市場評価と、実際に中古市場でどのように取引されているかを詳しく解説します。
高断熱・高気密住宅とは?
高断熱・高気密住宅とは、外壁・窓・天井・床などの断熱性能を高め、隙間を極力なくすことで外気の影響を受けにくくした住宅を指します。代表的な指標には「UA値(外皮平均熱貫流率)」と「C値(気密性能)」があり、これらが小さいほどエネルギーロスが少なく、高性能な住宅とされています。
さらに、省エネ性能を証明する「BELS」や「長期優良住宅」などの認定を取得すれば、住宅の品質を第三者的にアピールでき、売却時の信頼性も高まります。
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高断熱・高気密住宅の市場価値はなぜ高いのか
高断熱・高気密住宅が評価される理由は、単なる「快適さ」だけではありません。長期的な光熱費の削減、維持管理コストの低減、そして資産価値の安定という経済的メリットが大きく影響しています。
| 評価要素 | 内容 | 市場価値への影響 |
| 光熱費削減効果 | 年間10〜30%のエネルギーコスト削減が可能。 | 購入希望者の関心が高く、価格維持に寄与 |
| 耐久性・劣化抑制 | 結露や湿気を抑え、建物寿命を延ばす。 | 長期的な価値維持につながる |
| 健康・快適性 | 温度差が少なくヒートショックを防止。 | 家族層・高齢者層から高評価 |
| 省エネ認定の取得 | BELS・長期優良住宅・ZEHなど。 | 中古市場での差別化要素 |
特にエネルギー価格の高騰が続く近年では、「光熱費の安い家」という視点で住宅を選ぶ購入者が増えています。そのため、断熱性能は“ランニングコストの低さ”として資産価値を支える要素になっています。
中古市場における再販実態
高断熱・高気密住宅は、中古住宅市場でも一定のプレミアムがつく傾向があります。特にZEH認定やBELS評価を取得した物件は、同地域・同築年数の一般住宅に比べて高値で取引されるケースが増えています。
国土交通省の調査(令和5年度「住宅市場動向調査」)によれば、省エネ性能を有する中古住宅の平均再販(リセール)価格は、同条件の非対応住宅に比べて約8〜12%高い結果となりました。
| 住宅タイプ | 平均リセール価格(㎡単価) | 非対応住宅との差 |
| 一般的な中古住宅 | 約31万円/㎡ | — |
| BELS認定住宅 | 約34万円/㎡ | +約10% |
| ZEH基準住宅 | 約35万円/㎡ | +約12% |
こうした差は、購入者が「省エネ性能=住宅品質」として認識するようになった結果と言えます。また、自治体や金融機関の優遇制度(例:住宅ローン金利引き下げ・固定資産税軽減)も、市場での評価を押し上げる要因となっています。
販売現場でも変化する“住宅の売り方”
不動産販売の現場でも、「省エネ性能の数値化・見える化」が進んでいます。
BELS評価書や断熱等級ラベルを広告資料に掲載することで、購入検討者に具体的な性能を示すことが可能となり、信頼性や差別化につながっています。
また、エネルギー費のシミュレーションを提示する販売手法も増えており、「この住宅なら年間◯万円光熱費が安くなる」といった訴求が購買行動を後押ししています。
住宅の“環境性能格差”が資産格差に
今後は、省エネ基準が義務化されることで「性能が低い住宅=価値が下がる住宅」という明確な格差が生まれます。特に断熱・気密性能が低い住宅は、リフォームコストが高くつくため、新築・中古ともに市場評価が下がるリスクが高いと考えられます。
一方で、高断熱・高気密住宅は、今後のエネルギー価格変動にも強く、環境規制強化の中でも安定した資産価値を維持しやすい傾向があります。
高断熱・高気密住宅は“資産を守る家”へ
高断熱・高気密住宅は、単なる「エコ住宅」ではなく、光熱費・維持費・リセール価値といった経済面でも優れた“資産を守る住宅”です。購入者が住宅性能を重視する時代において、断熱性能は価格や立地と並ぶ重要な評価軸となりつつあります。
これから住宅を建てる、あるいは購入を検討する方にとっては、断熱性能への投資こそが将来的な資産価値を左右する“最も確実な省エネ対策”といえるでしょう。
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